06958 EVFをやめたのと同じ理由でApple Vision ProなどのHMDを回避してる
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EVFとはElectronic View Finderの略。電子式のファインダー、カメラの覗き窓のうち、光学式ではなく、内蔵されている小さいモニターによって被写体を見る方式。
従来からある光学式は望遠鏡のようなもので、被写体から受けた光がレンズやプリズムを通って目に届きますが、EVFは被写体からの光をセンサーが受け、その情報をファインダー内の小さいモニターに表示する方式。
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一眼カメラの場合、20世紀からある「一眼レフ」が光学式のファインダ、近年の「ミラーレス一眼」がEVF。
光学式は被写体の動きと見えている像との間にタイムラグはゼロですが、EVFの場合、どうしてもタイムラグが生じます。過去を見ているのです。
そのかわり、EVFなら各種の情報を被写体と同時に画面上に表示できるし、設定した露出値に合わせて表示の明るさも変わるから直感的に露出のアンダー、オーバー、白飛びなどがわかりやすいという大きなメリットがあります。
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40歳をすぎて老眼が始まったのとは別に、なぜか近年、右目が見づらいことがあり、左目に比して右目の方が焦点が合いにくかったり少し霞むような印象。そこで昨年、眼科で精密検査していただいたところ、異常なし。
でも、やはり違和感がある。
自分の生活を顧みて考えたところ、右目のみを酷使する原因はEVFしかないでしょう。
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ミラーレス一眼で撮影するようになって以来、基本的にEVFを使っています。すると撮影中、ずっとEVFを凝視することになる。チアリーダーの演技、コンサートの撮影、婚礼など、1度に2時間くらいは見続けることになる。それもピントを確認するために、目を凝らして見る。
相当、目を酷使しています。
眼前数mmのところで高輝度に光るモニタ(EVF)を凝視するのだから、目に対して相当強い光のエネルギーを与えているはず。よろしくないに決まってる。やめるべし。
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ファインダの周囲をおでこに押し付けることによってカメラが安定してブレにくくなる効果もあるのでEVFばかり使ってきましたが、視力が落ちるのは望まない。基本的にEVFはやめました。代わりに背面モニタを見て撮影しています。
1995年のQV10以来デジタルカメラを使い、2005年以降はGRで背面モニタによってブラさずに撮影するスキルを磨いてきているので、特に問題なし。またミラーレス一眼も小型軽量なSIGMA fpとSIGMA fp Lを常用。それぞれ370gと375gなので、一般的なミラーレス一眼の半分程度。軽い。ストラップをつけることによってGRと同じ要領でブラさずに撮影できます。こちらも問題なし。 半年以上、EVFなし、背面モニタのみで撮影してきましたが、それによって困ることはない。
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同じことはHMD(Head Mounted Display / ヘッドマウンテドディスプレイ)にも言えると思います。話題のApple Vision Proも同じ。眼前の至近距離から高輝度で光続けるモニタを凝視するのは、目に良いはずがない。EVFは片目で使うので片目だけが視力低下すると顕著に違和感がありますが、HMDは両目で見るから、視力の低下を認識しづらいかもしれない。 なので今まで、世の中のHMDは一度も試していない。同様に今後Apple Vision Proを試すことはあっても常用することはないでしょう。もう今後は視力が低下してもいい、という人生のステージに至ったら、使う価値があるかもしれません。 https://flic.kr/p/2pCw5kN https://live.staticflickr.com/65535/53578160028_dd5a8cb4ff_3k.jpg
思えば幼少時からテレビをあまり見ない家庭に育ち、ゲームはやらずゲーム機を一度も買ったことないし、大学生になってMacを使い始めて以降も35年にわたってモニタを両目から1m前後離して見ているshio.iconの眼球は、発光体を凝視する性能を獲得していないことでしょう。MacBook Airを使う時もできるHHKBなど限り外付けのキーボードをMacの手前に置き、モニタを1m前後離して使います。外付けキーボードをMac本体のキーボード上に置く尊師スタイルもあるけれど、外付けキーボードはモニタを目から離すためにあると思ってる。 一方、昨今の子供たちは幼少期から、スマホの動画やゲーム機の画面を眼前10cm程度で見続けて育っています。それによって発光体凝視耐性を獲得しているとすれば、HMDの利用も負荷が低いことでしょう。ちょっと羨ましくもあります。
Apple Watchを再度やめたところ、また左足裏のガサガサがなくなりスベスベになってきていることもあって、ウェアラブルデバイスによる身体反応が顕著なshio.iconは、ウェアラブルデバイスをできるだけ身につけない方がいい。中でも視覚は生活において極めて重要ですから、ただでさえ老眼によって劣化しつつある視力をできる限り温存するためにも、強烈な刺激を与えるデバイスの使用は避けたいと考えております。 写真1枚目2枚目はある日の研究室にて海の野菜ランチ。3枚目以下は自宅夕食。 https://flic.kr/p/2pCw5iU https://live.staticflickr.com/65535/53578159918_cfeddaa44d_3k.jpg